秋の早朝。
小学校低学年の私は、前日から決めていた家の
近くの木の下で、せっせとドングリを拾ってい
ました。
そろそろドングリや葉っぱでスカートのポッケ
がいっぱいになろうとしているそのとき…。
気が付いたのです。
「今日は学校行く日だった!!」
慌ててドングリポッケを押さえながら走って家
に帰り、少し遅れて学校に行きました。
実はこのようなことが、何度もあります。
拾うものが、セミの抜け殻だったり、かたつむ
りだったりと、多岐にわたります。
学校に遅れるのは、褒められたものじゃないけ
れど、その集中力は今欲しいものです。
時計を全く気にしていなかった、自分の勘のみ
で動いていたあの頃の集中力は貴重な気がしま
す。